自然葬を選ぶ人々が増えている理由

墓は、区分された墓地の区域に建て代々引き継いでいく形式が主流となっていますが、現在では墓ではなく樹木を墓標とするか、海や山に遺骨や遺灰を撒き、自然の中に回帰しようとする自然葬を選択する人も多くいます。

そのような葬儀形式を選ぶ理由は様々ですが、核家族化や少子化が進む現代で、代々墓を維持していくことが困難になっている社会情勢も背景にあるでしょう。

ましてや非婚化、晩婚化、離婚率が上昇する中ではますます家単位の墓を引き継ぐことは難しくなっていきます。

また、平均寿命が延びている中で、定年後に今後の人生をどう過ごすか、自分の死後に子孫に面倒をかけたくない、等を考える人々も増えてきました。

既に後継者のいない墓を畳んで、遺骨を散骨や樹木葬にしたいと希望する人もいます。

このような時代の変化から人々の要望を受けて、墓の不要な埋葬形式として自然葬が行われるようになりました。

自然葬のひとつに樹木葬というものがあります。

一定の墓域に指定された土地に、個々に直接遺骨を埋葬する方法です。

そして石塔の代わりの墓標として樹木を植えるか、あらかじめシンボルとなる樹木を決めその周囲に遺骨を埋めます。

仙台市にある清浄山禅興寺でも樹木葬を行っています。

臨済宗妙心寺派のお寺ではありますが、希望者は宗教・宗派、無宗派に関わらず誰でも可能です。

費用は埋葬料として30万円と10年分の管理費を一括払いするため、合計35万円かかります。

11年目からの管理費は不要です。

従来の墓を守っていくというスタイルだけではなく、様々な埋葬方法があることを知っておくのもいいのではないでしょうか。

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